('A`)無気力人間T氏のさわやか日記
 
~大学は卒業したどこかに就職した~生きるのめんどくさい~
 


すげー行きたい

昨夜のNHKアーカイブスでヨーデルの事をやっていた。『世界は踊る 世界は歌う』みたいな番組で、スイスなのかオーストリアなのかはわからなかったが、歌にかける情熱が凄すぎる。

ヨーデルの発祥は牧童なんだけれど、この牧童の暮らしから追っていってる番組なの。日本の寒い青森とは全く違う景色、人々、暮らしなわけ。牧童この道ウン十年みたいなオッサン達が、神妙な顔して超マジ顔でカウベル鳴らしながらみんなで真剣にヨーデル歌うのよ。しかも超ウマイ!!
牧童の仕事は、夏に家々から牛や山羊や羊を預かって、離れた牧草豊かな高地に連れて行って家畜を太らせることなんだけど、その間は一人で高地の小屋に居なければいけなくて、当然、孤独にやられてしまう訳ですよ。その道ウン十年の牧童頭みたいな人でも「夜になると山から化物が降りてきて、それを見ると死んでしまう。昔からそう言われてきた」みたいな話を「こわいねw」みたいな感じでいうのだが、ベテランでもそーゆー心境になっても仕方がなくらいの精神状況になってしまうのだろう。で、ヨーデルでそれを紛らわすんですよ。しかも歌詞も素朴。日本で知られるヨーデルといえば『おおブレネリ』や『ホルディリディア』だが、あの歌詞って凄い素朴じゃん。自分たちの故郷や生活を飾りなく、最高の技術で称える。少しボーっとしていたせいもあり、その純粋さに少し泣いてしまった。
しかも、もはやヨーデルは牧童だけのものではなく、もうその地方を、国を代表するものになってるわけ。人々の生活から出た歌が、国を代表するものになってるって単純にスゴイよ!
で、後半は街に暮らす人達とヨーデルの関係が紹介されるわけだが、もう地元のヨーデル歌唱団に入って30年の親父と、最近入団したその娘が出てきたんだけど、朝食で少し歌い方に悩んでる娘に親父が「ヨーデルを歌うことが不安か?」みたいな熱い会話を交わしてるわけ。牧童は家畜を呼んだり、孤独を紛らわしたりするのに歌が必須だと思うけど、必須ではない人達の生活の一部に、既になっちゃってるの。素敵すぎるの。
「お前たちのその情熱はなんなんだ!?」ってワシ何回も口に出しちゃったもん。
郷土の誇りをかけたヨーデル大会みたいなのがあって、前述の父娘の属する歌唱団は確かオリジナル曲で挑んだの。(記憶違いだったらスマン)
その内容も「ヨーデルを歌うなら親愛な人と歌おう」みたいな超素朴さ、超ウマさでワシはまた大感動ですよ。しかも審査員は音叉を耳元で鳴らして音程を聞き分ける厳密っぷり。・・・あ、思い出した。スイスだ。

で、ワシはその素朴な生活の歌を歌い、郷土を愛する人達がスイス人で、国民皆兵で、永世中立国を世界に認められている事が驚異的であると思う。(スイスは過去にハプスブルグ家の精鋭軍団をフルボッコにしたり、フランスの圧力にもめげずに傀儡政権を瓦解させたり、アンリ・ギザンみたいな優れた将軍が完全なる防衛体制を敷いてドイツ軍にも連合国軍にも出しさせなかった。)
なんつーか、本当に素朴な人達が、地に足をつけた国家運営をしていたような幻想を抱いてしまった。(本当のドロドロした所はきっとあるのだと思うが。)

そーゆー事にも色々思いを巡らしながらヨーデルを聞くと、もう本当に心がやられしまいます。

フランスのマラムレシュとスイスは絶対訪れてこの目で見たい!!



12月10日(土)23:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 無題 | 管理

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