('A`)無気力人間T氏のさわやか日記
 
~大学は卒業したどこかに就職した~生きるのめんどくさい~
 


『新世界より』読了

昨日の夕方から一晩徹夜して貴志祐介の新作『新世界より』の上下巻(1050頁くらい)を一気に読みました。

文量はありますが、文章が自然で面白いので京極夏彦の本のように小難しい熟語や分かりそうだけど本当に理解しているのか怪しい熟語&言葉遣いで途中で眠くなることもなくスイスイ読めます。

何度も書きますが、面白い、というのは大前提で読んで後悔する事はないと思います。

それを踏まえて。

貴志祐介はどうしちまったんだ一体?
というのが上巻半分くらいまで読んだ時の感想です。
だってさ、内容が・・・ラノベっぽい。しかも上巻後半ではBLやGL臭い描写まで。(ま、バカバカ無惨に人やら何やら死ぬし、何度も「ペニス」という単語が出てくるので「ラノベ」というには少し(血)生臭過ぎる気もしますが。)
ま、「新境地」といったら「新境地」だわな。
その辺は読んでいただければ。
ワシは読んじゃったので近い人には貸しますよ。

まぁその読後に、お話のグランドラインを考えてみれば

「コレはきっと作者が現代の社会が子供達をウンヌンカンヌンしてニントモカントモする事への警鐘だ」
とか
「差別意識は結局はケンケンガクガクな所から」
とか
「お、この漢字のこだわり方からすると作者は白川静の本はちゃんと押さえてるな」
とか
「『飯盒炊爨』の爨の字っておもしれー作りだな」
とか
「兵士に与える興奮剤なら興奮か鎮静かどっちに転ぶかわからん大麻を混ぜるよりも、カフェイン系の奴の方がいいんじゃないかなー」
とか
いくらでも書けるぐらいに色々詰まっていますが、なんだ最近そーゆー風に無理矢理教訓めいたモノを取り出すのは凄く小賢しい様に思えてきたので、ただ楽しむだけにしときます。
注:この記事には続きがありますが、ネタバレ(っつー程のネタバレではないんだけど、読んだ上でのワシのグチ)があるので読もうと思ってる人は注意。



2月6日(水)08:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | 無題 | 管理

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