バックベアード様 |
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| いや、ロリ娘のベア子様とはちがくて、佐藤友哉の小説『1000の小説とバックベアード』の方です。 ファンタジーと言えばファンタジーなんだが、ジャンル分けは微妙ですな。三島由紀夫賞作品だそうですよ。
そういえば、日本倫理思想史ゼミのキム先生(極一部での渾名)は「三島は冷静になって読んでみると・・・キチガイですよ」と事あるごとに良く言っていたので、(もしかして先生は逆に三島の事が好きなのでは・・・?)と思ったりしていました。 三島由紀夫が命をかけた政治的な信条(天皇崇拝とか、日本精神とか)は、別にそれでもいいんだが結局の所、心の根底では「全部フィクションじゃん」とワシは思ってしまう。 (別に三島の政治的信条に限らず、某かの信念でもいいのだが)それを分かっていて国家戦略や心の安定の為に使う、というのならわかる。しかし頭からそれらを完全に信じてしまうのはどうかな、と思う。というか、「信じなさい」と言われても無理である。そう言いつつも、自分の中で決めた他人には訳の分からない決まり事を持っていたりするのだから訳が分からない。
話が逸れた。
さて、小説の感想であるが、文体が薄い。「赤川次郎の小説」と言えばわかって貰えるだろうか。スラスラ読める。それに反比例するように扱っている内容が重い。重いというか特殊というか・・・「小説とは何か」について書かれている。小説家ではない片説家(特定の個人のためにチームで文章を書く職業)の主人公がクビになったり射精したりバックベアード様に図書館に拉致監禁されたり、というお話。 色々小説を書いてみようと思って詰まりに詰まって思い悩んだ人が読んだなら勇気づけられるトコもあるい内容なのだろうが、ワシには大して響きませんでした。
一緒に買った『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2』のがよっぽど面白かった。環境省のリサイクル利権に腹が立ったり、日本政府のビジョンの無さに暗澹たる気持ちになるよ!!
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10月30日(火)14:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 無題 | 管理
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