内踝(くるぶし)と指を切る、または最近きている趣味 |
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| ときどき思い出したように通販やヤフオクでコッパの天然砥石を買ってニンマリしているが、買ったからには使ってみたくなるのが人情。
最初は家の包丁を研いで、トマトや新聞紙を切ってウットリしていたが、なんかもの足りなくなってしまい、廃れゆきつつある日本剃刀も蒐集&研ぐのも趣味に追加された。
今はまだ10本位だが、これも思い出したようにヤフオクで購入。 日本剃刀は軟鉄に鋼を重ねた構造で、水平をとった砥石さえあればアホでも刃がつけられる優れものなので、後は研ぎの基本通り&仕上砥でビビるくらいの研ぎ上がりになる。
手持ちの日本剃刀では粗砥はそんなに使う所がなく、中砥→仕上砥→超仕上砥でやっていたが、どうも超仕上砥に使う石が固すぎて、砥クソ(研ぎ汁)がかなり出ずらい。まだ全然使いこなせない感じ。(天然砥石は砥クソでもって研ぐもの。) 名倉砥という、砥クソを出すためにだけのものがあるのだが、こんな高級品を買って使えばいいのだが、そんなものはないので、代用品に砥石を買ったときに貰った、整形の際に切り落とした破片の伊予砥を使用している。
で、昨夜、そうやって研いだ日本剃刀で腕と足の毛を剃ってみたのだが、なかなか難しい。太もも前面や前腕は素晴らしく良く切れるのだが、 特に難しいのは踝(くるぶし)や、関節のボコッとしたところ。肌には線上の溝があり、そのボコッとしている部分は皮膚が固く、カミソリの入れ方が難しい。 それで、左足の内踝のところを二ミリくらい肉に食い込ませて出血。
血は流れるがままにしていたら、毛を剃り終わった頃には止まっていた。大して痛くもなかったし。
で、今日、上記の、内踝をしくじったカミソリとは別の奴をビカビカに仕上げてみようと、使い古したセーム革の切れ端にピカールをつけて曇りをとっていたのですが、セーム革ごと右人差し指先端を切開。指先に一瞬熱いような痛みを感じた時には結構出血。
この趣味は慣れるまで出血が絶えない。
顔そり?それは最悪の場合、頸動脈をやってしまう恐れがあるので出来る気がしない。そもそも日本剃刀は自分で自分の顔を剃るようには最適化されていない。 youtubuでは外人が自分でセルフで解説しながら剃っている動画もあるが、別に5枚歯のT字が一番だと思っているので、もうチャレンジしないと思う。 そういえば、棒剃刀も日本剃刀なんか使わず、こーゆーガード付きの奴のほうが遥かに使いやすいのだ。
日本剃刀はあくまでも誰かに剃って貰うときの道具である、と過去に唇の脇から出血した経験者は思うのです。 完全に役に立たない自己満足を追い求める、まさに趣味。
今後は超仕上の後に革砥で更に仕上をしてみたい。 G100Bという#15000の半練りコンパウンドも購入済み。でも革砥を作るのが億劫でまだやっていない。 青棒もあるけどこっちは・・・#6000位だそうなので、どうなんだろう・・・ 天然砥石は人工砥石みたいに#4000みたいに粒子の細かさが規格化されていないので、実際に研いでみてその刃の付き具合から相対的に自分の手持ちの砥石の順位をつけるか、あとよく言われるのが、出てくる砥クソが黒に近いほど仕上向きだとか言われるが、実際のところ大した確信がない。
youtubeで研ぎ動画見るのも楽しい。 ちゃんとした研ぎ台が欲しいなぁ。
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11月3日(木)16:53 | トラックバック(0) | コメント(0) | 無題 | 管理
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